この開通までを阻んでいたのが、飛騨トンネルだ。
このトンネルがいつ開通するのだろう???と興味を持って道路公団の
HPだったかを見たのが2002年ごろ。
当時、釣り仲間のメールネットワークでこの件を話題に仲間に問うた
ことがあった。
トンネル工事は、岩盤の関係なのか白川郷側からしか掘削できず、
掘っていくと大量の湧水が工事の進行を阻み、2001年時点での開通は
10年先の予定とあったのを覚えている。
そこからすると驚異的な速さでの開通(貫通)だと思う。
そしてHPには、あたかも難工事を乗り越えて未来の利便性を、、、みたいな
美談に仕上がっていたのだけれど、とても怖くなった。
このトンネルの上の山、籾糠山はブナやミズナラの原生林のある飛騨地方でも
数少ない自然の残ってる山だったし、その辺りを流れる沢の水は、尾根一つ隔てた
沢や、清見ICの南側の沢とは比べ物にならないほど真夏でも潤沢な水を湛えて
いたし、何よりも雨に強い渓というイメージがあったから、この工事で湧水が貫通の
行く手を阻んだというのもうなずけたと同時に、そのトンネルの強度は大丈夫なの
だろうか・・・という疑問。
建築では強度偽装なんてのが問題になるご時勢とはいえ、その点は問題ない
強度で作られていたとしても、それだけの水の逃げ道がどこかにないと、いずれにせよ
拙いのでは??と当時に直感した。
いや、飛騨トンネルばかりではなくて、ボクがFFをするようになり、岐阜の各地へ
釣りに行くようになったころは各務原IC~美並ICまでしかできていなかった。
それから、北は八幡、白鳥へと延びていき、南は一宮木曽川ICができた。その後、
清見ICまでのびて、名神高速とも連絡した。
自分はあまり利用しなかったけれど、それでも釣りで行き来するには確かに
便利にはなった。でもそれと引き換えに、見慣れた森が削られ、高速道路に繋がる
新しい県道や国道のバイパスも整備され、道路周辺の釣り場事情には影響が
身を持って実感できたのも事実で、本当にこれでいいのかなぁと自問自答してみたりした。
あれから6年。
新聞広告では、東海と北陸が近くなったと大絶賛。
北陸の釣り場は穴場が多く、鮎は○○川、海は、、渓流は○○○川が尺ヤマメの
宝庫、、、と本当に書いてあった。
高山の観光地で働く人たちは、観光客は増えると見込んでいるけれど、高山が観光の
通過点になるのでは?と心配してるところもニュースで報道された。
確かに、、建築物では飛騨のそれは素晴らしいけれど「食」という点では北陸に
は叶わないだろうし・・・。
でもでも、そんな事よりも6年前に心配した水の逃げ道はどうなるのだろう??
メディアの絶賛的な報道の裏で、頭の片隅にあったこの葛藤が蘇った。
当時、尊敬する方とこの話をしたときにも話題になったように
場当たり的な対処しかしない日本人のこと、籾糠山の森を全部伐採なんてしなければ
いいけれど・・・・・・。
何を隠そう、初めてイワナを釣ったのは高原川だし、新婚旅行で出かけたのも
蒲田川だった。そういえば会社を辞めて1週間の休みがあったときも蒲田川に
でかけた。
とはいえ、それぐらい好きで通いこんだのかというと実は全く逆。
正直いって好きではない釣り場だった。
なんというか不運がつきまとう川、相性としては最悪の川というイメージだった。
それは、今思えば自分の技術不足を棚に上げて逃げ口上にしていたともいえるけれど・・・。
そんな高原川に(支流の蒲田川に)C&R区間ができるというお話は2年ほど前から
聞いてはいた。中京屈指の有名河川にできるC&Rということで興味はあった。
設定されるとすればフライフィッシャーに人気の神坂堰堤上流(アルプス広場とよばれる付近)から
の一定区間なんだろうなと思っていた。
のだが、昨年の時点で設定区間の場所を聞いてビックリ!
そこはどちらかというと人工物で作られた河川敷、親水公園を携えた場所で、餌釣り師の
放流も盛んに行われていた場所だったから。
はは~ん、きっと成魚ドバっと入れてその魚を川から減らさないことで遊漁収入とのバランスを
利益に転じさせていく方法の区間なのかな、、ゾーニング管理で言うところの高利用ゾーン
という運営なのだろうなぁと対して期待も無くなった。
そして今年3月。
とはいえ、気にはなるので一度でかけてみようと上旬の土日を利用して蒲田川へ赴いた。
3月に蒲田へ行くのなんて何年ぶりだろう??その時点での今年の状況としてはハッチ
そのものが低調で釣れているサカナたちのサイズも小ぶりで、イワナは殆ど出ない。出ても
痩せた個体が多い、、というウワサが流れていた。
新設されたばかりのC&R区間の情報は皆無。やはり水温とか、釣況の安定感とか、情報の
濃さなどの要因からか、アルプス広場や、地獄平堰堤(通称メガネ橋)に殆どのフライマンは
入るようでC&R区間に入る人は稀なようだった。
遊漁券を買うべく、川沿いの雑貨屋さんに入ると目に飛び込んできたのはC&R区間案内の
チラシ。何気なく目を通すと、驚愕してしまう事が書かれていた!
区間は今年から成魚はおろか稚魚放流すら中止して、発眼卵の埋設放流と人工産卵場の造成による
資源の安定供給をはかるという増殖方法を行い、C&Rでサカナを残して産卵できる渓漁
を沢山残しつつ再生産サイクルを軌道に乗せていこうという運営方針なのだった。
このチラシ一枚で、思わず年券を購入してしまった。まさかそんな気はさらさら無かったのだけど
今シーズンは何度か足を運んで釣り場の様子を感じてみたいと考えた。
そんな訳で店を出てボクは蒲田川に通い詰めている友人を半ば強引に拝み倒してC&R区間に
入ってもらった二人で釣るほうが色々なことがわかるのでは?と思ったからだ。
C&R区間は、上流部に比べると水温は若干低い。しかし、それでもこの時期にしては充分な
水温なのだし、今現在この流れにいる魚たちは、直前放流ではないある程度この環境になじんだ
ヤマメやイワナなので、水温が上昇し、ハッチの集中する時間帯になれば釣りはかのうだあろうと
考えて、気にせずに釣り上がっていくと、すぐさま答えは帰ってきた。
そう大きくはなかったけれど鰭の綺麗なヤマメ。おそらく昨年の夏ごろ稚魚放流されたものだろう。
その後は予想通り、コカゲロウのハッチが集中した時間にはいくつかのヤマメが僕たちのフライに
出てくれた。そのどれもが鰭の欠損などない綺麗な個体ばかりだった。
この日を境に、僕の中で高原川の存在は殆どど真ん中に位置している。
その後もユキシロが出ている現在でも通いながら、まずは蒲田川もふくめた高原川の釣り場の
特徴、季節的な流れなをどあらためて体得させている状況。
聞くところによると、今後も漁協内では明確なビジョンのもとに区間の延長や遊漁期間の
延長なども視野に入れて動いていかれるようだ。
元来、餌となる水棲昆虫などもとても多い釣り場なので、放流に頼らない釣り場作りによって
近い将来、中部はもちろんのこと、全国を代表するような釣り場となるような気がしてならない。
蒲田川栃尾C&Rの運営方法がモデルケーとなって各地へ飛び火していくことも充分期待がもてそうだ。
自分としても、隣県であり殆ど週末の住処でもある?岐阜県にこんな釣り場ができるのは
喜ばしいし、そこで色々なことを学んで糧にしていきたいと考えています。
前回、ちょっと面白い釣りができたプールなど、東京の釣り仲間と廻った。
そしてその晩は、友人K君と合流して、彼が抑えておいてくれた山村の
空き家で宿泊、貸してくださる方の経営する飲み屋で晩飯&宴会という
プラン・・・。
ところが、その空き家は大掛かりなリフォームをした、、、というよりも
ほぼ新築。どうやら素泊まり用の宿泊施設として今後は集客も考えているとのこと。
そして、呑み屋の晩飯は・・・大好きな山菜フルコース!
しかも、高山や下呂あたりで出てきそうないかにも高額そうな味付けではなく
家庭的な味。極めつけは若竹の刺身に、焼きもの、天ぷら、それを死ぬほど
食べさせていただいた。幸せな夜・・・・。
さてさて本題。
こんな素敵な夜をプロデュースしてくれたのはK君。
呑み屋の女将や村人のオジサンと親しげに話すK君は、なんと10年来の
この村人たちとのお付き合いなんだとか。初めて来た時は「この若い子は
何なんだろう?」と思ったと呑み屋の女将さんはいう。「でも、その時から
こんな調子でよく喋ってねぇ」と・・・。
K君も、「かどの○○屋の○○ちゃんもだいぶ大きくなったね、、」とか普通に話してる。
村の人たちも「お前のつりは下手くそだ!!!」などと彼をまるで同じ村民のように親しげに、
時に荒っぽくやじる。
それはもちろん、人懐っこいK君の性格によるところは大きいのだけれど、
ボクはK君がただただこの村やこの渓が好きで通い続けた結果が、
この過疎の村での人間関係を築き上げたという事実にとても感動した。
C&R区間を作りたいなんて気持ちを持つ人たちがいても、それは
その川のほとりに住んでないかぎり、なかなか受け入れてはもらえないのが現実。
それは山奥の排他的な村社会では当たり前のこと。
ボクが大好きだった、とあるC&R区間でも未来へむけたさらなる前進はなかなか
簡単には進まなかったのを目の当たりにしている。
そんなこんなと重なって、この夜のK君はボクにはとても尊敬できる存在に見えた。
「おっちゃん、後はこの村にいるのは温泉だなあ」
「それそれ!それだな!!!」
この村の方たちのファンキーさもビックリだけど、大好きな川が流れる村の人たちと、
一杯やりながらこんな会話で盛り上がれることは釣り人としてはちょっと羨ましくないですか??
天増川のことを知ったのはネットサーフィンをしていたほんの偶然だった。
滋賀県にありながら、その川自体は琵琶湖水系ではなく日本海側へ注ぐ
北川水系、つまりヤマメ域だったこと。
遊漁券設定が日釣り券しかなく、日釣り券を購入するところは一軒のみ、その
民家の方が券を買うとゲートを開けてくれて奥へ入れるという運営形態だったこと。
そんな形態ゆえなのか、関西圏の釣り場としては珍しく?比較的遅くまで渓魚が
残っていること。
さらには、ゲート付近にはアマゴの放流をしているが(滋賀県ですからヤマメが
手に入れにくい?)奥にはまだヤマメが残っていること。
ここまで読んで、途端にこの渓への興味がわいた。
しかし・・・・残念ながらその年で漁協が解散してしまい、ゲートは開放されてしまうことも
続けて書かれていた。
その記事を書いていたブロガーの方の気持ちやコメントを寄せられていた方の気持ちには
なんとか今の状況を残したいとか関西でのC&R区間に、、、といったことも。
いてもたってもいられず、勇気を出してブロガーの方に連絡をしてみて、まずは
ボクも現地へ行ってみた。2年前の11月のことだ。
ボクも出しゃばりすぎたかもしれないけれど、既にこの漁協の方たちに思いを伝える活動を
されていたブロガーのBさんと供に組合長のところへお話にいった。
そこではさらにこの渓のポテンシャルの高さを思い知らされて、(はるばる日本海から
サクラマスが上がってきて秋にはペアリングが見られるという・・・・)それでも解散は
決定事項だから、、、と。
集落全体の平均年齢の高齢化で、管理しきれないという現実。これは近い将来日本の
内水面においてあちこちの地域で切実な問題になるかもしれない、止めようのない
現実。なす術も無く、それでもせめてゲートだけは開放しないでくれたら、、、なんて
思いながら帰ってきた。
その後、お隣の漁協が、この渓を漁場として申請を出して許可が下りるまでは
禁漁となったという情報をお聞きした。
そして今年。
お隣の漁協の管理下となりつつも、嬉しい事に日釣り券もこの渓専用のもの、
そして一軒のみの販売、ゲートも日釣り券購入後に開けていただけるというこれまでの
管理方法を踏襲して、解禁をむかえた。
早速GWの前半の休日を利用して釣りにいってきた。
こちらからは友人と二人で、そして地元の釣り仲間、関西の親友も駆けつけてくれて
5人でのヤマメ探釣となったのだ。
実はHPのトップの渓流の写真がこの天増川だ、写っているのはこちらから一緒に
出かけてくれた釣り仲間Tさん。
ヤマメは思っていたよりも沢山いた(釣れた)。そう大きなヤマメにはボクは会えなかったけれど
仲間たちのネットにはちゃんとおさまってくれたのだった。
もちろん、そのヤマメたちはみんなリリースしたのはいうまでもない。
この渓は、それでもまだ危うい状況には変わりない。
なぜかって、ゲートさえ開けてもらえれば、持ち帰りをされる釣り人による釣獲圧は避けられない
からだ。下流域のアマゴの放流もあるのかどうかも未確認だけれど、
この放流魚たちがいわばヤマメたちを守っているような役目にもなるのだけれど、もしも
アマゴの放流が無くなっていたとなると・・・・。
C&Rという手法が今もってなかなか理解されにくい事は仕方がない。それでも
こんな奇跡みたいな釣り場にこそ、魚を残すためのなんらかの策を講じたいと思うんだけれど。
あちらのブログを休止状態のまま、こちらにBlogを作ってみた。
とはいえ、日記としてとか情報を公開するために作ったのではなくHP「Waters・・・」内の
コラム的に、思いついたことを書くための場。
HPでページを追加して、いちいちFTP使って転送するよりもこっちに
ブログ建てておいて、リンクしておけば楽かなぁと(^^;
てなわけでよろしくです。